子供たちのピアノのレッスンは、先生の自宅。同日に、まず年長長男が受けて、続いて小2長女という順だ。
片方がレッスンのとき、片方は別のことをしている。漢字の書き取りをさせたり、なんだり。
先日は、レッスン後に図書館に返す本をリュックに詰め込んでいたので、長女のレッスン中、長男はそれらの中から『かいけつゾロリ』シリーズを見ていた。「読んでいた」ではなく。
同シリーズにはイラストがたくさんあり、それが楽しいので「見ている」のだ。いつも僕が、「お前、字ぃ読んでるの?」と聞くと、最近はやっと「短いところは読んでる」となってきたが。
長女のレッスンが終わり、帰宅準備で『ゾロリ』をリュックにしまう際、先生がリュックの中の本を目にして、量に驚いて(1回につき7,8冊は借りる)「スゴイねそんなに、本が好きなんだね」と褒めた。
僕は「いやいや、絵を見てるだけなんですよ」と否定したが、「それでもスゴイよ、本が好きなのはいいことよぉ」と、どこまでも肯定的だった。
多くの場合、他人の子は褒めやすく、自分の子には厳しくしてしまうものであるので、先生の反応もそれの一種かもしれないが、しかし、僕はもっと、子供たちを褒めるべきだと反省した。
なお、先生のピアノのレッスンを見ていると、小さなことでも大きく褒める、その姿勢には、いつも「子供につきあって、えらいな~」と思う。ただ、“褒める教育”というわけではなく、練習してないことが分かるような弾きぶりだと、かなり怒られる。
その厳しさは、子供を通して親に向けられてもいるようで、ちょっと怖い。けどまあ、それも含めて、僕より教育が上手いことは確かだ。